素敵なお部屋に
次の日も、そのお部屋に行ったわ。だって、興味津々だったもの―。
そしたら、その女の子、「今日から、このお部屋は、あなたのものよ。だから自由に使ってね」って言うの。何が何だかわからなかったけど、別に悪い子じゃなかったし、それに、わたしの言うことを何でも聞いてくれたから、「じゃあ使わせてもらうわ」って返事しちゃったの。
でも、相かわらず不思議でたまらなかった。だって、こんなことが現実だなんて、とても信じられないでしょう。
暫くして、わたし、おもしろいことに気づいたの。その子、わたしが呼ばない限り来ないってこと。そして、こうしてほしいって、はっきりと自分の願いを述べないとダメってこと―。
だから、わたし、こうなったら自分の願いを何でも言ってみることにしたの。
「壁が透明だと落ち着かないわ。だから、お部屋らしく色をつけてよ」
「机がないと勉強できないわ」
「ベッド、書棚、電灯、ソファー、テーブル、椅子、洋服ダンス、鏡、それにキッチン、冷蔵庫を揃えてね」
こうして、その透明だったお部屋が、すっかり、わたしのお気に入りのお部屋に変身したの。
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (2)

最近のコメント