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素敵なお部屋に

次の日も、そのお部屋に行ったわ。だって、興味津々だったもの―。
そしたら、その女の子、「今日から、このお部屋は、あなたのものよ。だから自由に使ってね」って言うの。何が何だかわからなかったけど、別に悪い子じゃなかったし、それに、わたしの言うことを何でも聞いてくれたから、「じゃあ使わせてもらうわ」って返事しちゃったの。
でも、相かわらず不思議でたまらなかった。だって、こんなことが現実だなんて、とても信じられないでしょう。
暫くして、わたし、おもしろいことに気づいたの。その子、わたしが呼ばない限り来ないってこと。そして、こうしてほしいって、はっきりと自分の願いを述べないとダメってこと―。
だから、わたし、こうなったら自分の願いを何でも言ってみることにしたの。
「壁が透明だと落ち着かないわ。だから、お部屋らしく色をつけてよ」
「机がないと勉強できないわ」
「ベッド、書棚、電灯、ソファー、テーブル、椅子、洋服ダンス、鏡、それにキッチン、冷蔵庫を揃えてね」 
こうして、その透明だったお部屋が、すっかり、わたしのお気に入りのお部屋に変身したの。

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透明なお部屋で

そのお部屋のこと、もうちょっと話すわね。
とにかく、透明なお部屋なの。じゃあ、外の景色が見えるのね、なんて聞きたくなるでしょう。でも、お部屋の外も透明なの。
「???じゃあ、なぜ、そこがお部屋だってわかるの」って、聞かれそう。感触よ。あのね、わたし、四方を触ってみたの。そしたら確かに、お部屋の壁があったわ。ただ、それが透明なだけ―。
「怖くなかった?」最初はね。でも、その公園は、わたしの家からすぐでしょう。そう思ったら、気が楽になって、その透明なお部屋が楽しくなったの。それに、寂しくなったら、その女の子がすぐ来てくれるの。そして、わたしの要求を何でも聞いてくれるの。なので、一人で考え事をしたり、ぶらぶらしたりして、けっこう楽しく過ごせたわ。
たとえばね、「喉が渇いたので、コーヒー飲みたいわ」って言うと、すぐ持って来てくれるのよ」

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不思議なお部屋

前に、わたし、近所を流れてる小川に沿って、よく散歩するって話したわよね。そして川沿いに少し行ったところに、小公園があるってことも書いたわよね。
テストが終わって、春休みに入ったばかりのときだったけど、わたし、オシャレして、その公園の前に差し掛かったときだった。
「こんにちは」と言って、小さな女の子が近づいてきて、「お友だちになってね」なんて言って、わたしを滑り台のところまで誘うのよ。何だろうと思って、その子を見てたら、不思議なことに、ちょうど滑り台の後ろのところで、その子の姿が消えたり現れたりしてるの。何か、その場所の一角を境にして、人が出入りできるような透明な空間があるみたいだった。
わたし、びっくりして、「何なの、一体?」と尋ねたら、「わたしのお部屋に遊びに来ない?」って言うのよ・・・。
それで、わたし、その日はコーヒーをご馳走になって帰ってきた。

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