透明なお部屋で
そのお部屋のこと、もうちょっと話すわね。
とにかく、透明なお部屋なの。じゃあ、外の景色が見えるのね、なんて聞きたくなるでしょう。でも、お部屋の外も透明なの。
「???じゃあ、なぜ、そこがお部屋だってわかるの」って、聞かれそう。感触よ。あのね、わたし、四方を触ってみたの。そしたら確かに、お部屋の壁があったわ。ただ、それが透明なだけ―。
「怖くなかった?」最初はね。でも、その公園は、わたしの家からすぐでしょう。そう思ったら、気が楽になって、その透明なお部屋が楽しくなったの。それに、寂しくなったら、その女の子がすぐ来てくれるの。そして、わたしの要求を何でも聞いてくれるの。なので、一人で考え事をしたり、ぶらぶらしたりして、けっこう楽しく過ごせたわ。
たとえばね、「喉が渇いたので、コーヒー飲みたいわ」って言うと、すぐ持って来てくれるのよ」
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